Web担当者の業務は多く、企業によっては制作は外注であったり、広告代理店とタッグを組んで業務を行っているとおもいますが、個人的に思うことは「ラク」を意識しないと、どんどん仕事が増えていきます。
Webサービスを運営している企業はその限りではありませんが、商社やメーカー、中小企業についてはWeb担当というのはいわゆるコスト部門に組み込まれていることが多く、少数(3名前後)で業務を回していく必要があるからです。コスト部門なので予算は削られ気味ですし、人員も増えず、外注費も削られ、自身で手を動かすという流れに行きがちです。
更にレガシーな企業では総務兼Web担当や広報兼Web担当、営業事務兼Web担当という兼務や、契約・派遣社員で回している企業もあります。おそらく未だに半分以上の企業がこのような体制ではないでしょうか。
場合によっては他部署から動画作成を依頼されたり、明日までに画像修正しろという指示であったり、ExcelやWordのPDF化をなぜか依頼してくることが多くあるわけです。
断ればいいのですが、手柄が欲しい上司、Web担当を見下している営業の管理職、Webなんて簡単と思っている方々が結構いますし、日本企業の同調圧力の中で生きていくためにも賢く「ラク」しましょう。
まず前提としてWeb担当者の業務内容を、わたくし自身の体験にて一覧にしていきたいと思います。
社内Webディレクション
社外Webディレクション
HTML修正
CSS修正
画像修正(Photoshop・Illustrator)
新規ページ作成(デザイン外注・Dreamweaver)
画像作成(難しいものは外注・Photoshop・Illustrator)
GoogleAnalytics導入~運用
アクセス解析レポート作成(Excel・GoogleDataPortal)
定性分析ツール導入~運用
定性分析ツールレポート作成(Excel・PowerPoint)
GoogleTagManager導入~運用
メールマガジン原稿作成~配信設定
CMS運用(MovableType)
動画コンテンツ管理(brightcove・youtube)
動画分析レポート作成(Excel)
SNS風評調査(facebook・twitter)
SNS風評レポート作成(PowerPoint)
SEO対応(GoogleSearchConsole・メタタグ)
プレスリリース・IR掲載対応
あらためて業務を書き出してみると多くない?制作会社だったら分業で効率よくさばいてるし、広告代理店だったらWebマーケティング以外は外へ依頼しちゃうし。
わたくしはただのへっぽこWeb担当者なので、これらを全部完璧にやれるわけないんです。完璧じゃなくても80%ならできるんじゃないか。わたくしの見解では80%でも真面目に対応してると、心と体を壊し始めるのではないかと考えております。
よく言われることですが、デザイナーはコーディング苦手で、コーダーはデザイン苦手の話と同じで、万能にできる人なんていないんですよ。超人でもない限り、デザイン・コーディング・ディレクション・アナリストどれかは必ず極端にできない分野があるはずです。ちなみにわたくしはデザインがダメです。
まずは自分の出来ない分野を把握することが大事ですが、同時に何に時間がかかるかを把握しなくてはいけません。
こういう時、一般論として「業務の優先順位」やら「やらない仕事を決める」とか、ビジネス系の内容が浮かんでくると思いますが、それは他の人達に任せてここではWeb担当者の視点でどうするか考えていきたいと思います。
まずWeb担当者としてメインの業務はHTML修正と画像修正、Webディレクションが一番多いです。
このHTML修正・画像修正・Webディレクションの中でさらに時間がかかる業務って何でしょうか。
わたくしが思うに上司のコントロールかなと思います。Web担当者の業務関係ないですね。ですが語弊を恐れずに言えば、Web担当者の業務は上司のコントロールです。あとビジネスへの貢献、売上への貢献。
事業会社って稟議とか上司の気分とか、経営層の判断でデザイン修正とか、分析軸の方向転換とかかなり入ります。てゆーか気分や意味なく「なんか違う」ってだけで指示すんなし。
事業会社ですと、クリエイティブやら分析レポートも作ってどうのこうのではなく、それがいくら儲かるのかに直結しないと立場的に結構辛くなってきます。まあ常に結果出し続けるのは無理だし、そんなことで胃に穴が開いても損するだけだから考えすぎるのはよくない。
けどまあどこかに改善する要素がある→多分この部分と仮定する→じゃあ一旦この仮定を元に一定期間デザインを変更してみよう→こういうことでデザインを訴求型に変えました→なんかこのクリエイティブいけてねーな→なにが??→修正3回
まあ修正入れるのはいいけど、何がいけてないのか分からない。全然わからない。デザイナーさんへの指示もどうしよう。てゆーか分析からの仮定が少しズレた。まあいいや。今回も時間かかったなー。転職してーなー。
よく転職エージェントさんが、「事業会社のWeb担当に転職しても、社内調整の多さや予算の関係で施策回すとかできなくて、結構短期でクライアントワークに戻る人、多いんですよね」と言っておりました。確かに自部署や他部署の調整に平気で2週間かかるケースもあります。
正直向き不向きだと思うんですよね、事業会社のWeb担当って。やることも会社によって違うし。営業並みに数値結果を求められるケースもあれば、サイト更新だけでいいよってところもありますし。ですが思っているよりも属人化しやすく、タスクを分散させられない状況も多いので、結構大変な職種です。
わたくし達Web担当者だって人間です。人間らしく仕事したいじゃないですか。そこでわたくしが実践していたことをこのコンテンツで掲載していくことで、少しでもWeb担当者の業務負担を減らせたらと、参考にしていただければと思います。
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